診療科は慎重に選ぼう

転職先はクリニックや病院といった施設で選ぶこともできますが、診療科で選ぶこともポイントとないえます。緊張感のある診療科もあれば、比較的ゆったりとした時間の流れている診療科もあり、自分の適性を把握しておすすめの診療科を選ぶことが大切です。例えば、産科はとても緊張感のある診療科の一つといえるでしょう。新しい命が生まれる過程で思わぬトラブルが発生することもあり、看護師のスキルや経験が最も求められる仕事といえるでしょう。また、産科で働く看護師の人数はまだまだ不足しており、ニーズが高いことも特徴です。外科一般で働くのと同じように、瞬時の判断能力が鍛えられる診療科となります。

また、外傷を治療する診療科がある中で、精神的なケアが最も重要な診療科も存在します。精神科や透析で働く看護師がそれに当たるでしょう。精神科はその名前の通り、精神的なストレスをどれだけ軽減できるかが課題で、外傷と異なり治療の進捗がはっきり目に見えないという問題を持ちます。しかし、回復した患者はより自立した存在となるため、徐々に前向きになっていく患者を見てやりがいを感じる看護師も少なくないでしょう。透析については、特別な機器の操作を習得することが必要なため、他の診療科と比較しても専門性の高い仕事といえます。最初はその機器の操作にいっぱいいっぱいになるかもしれませんが、最終的には相応のスキルが備わっています。また、透析も同じ患者が訪れやすいため顔見知りになりやすいということもありますが、その分病院に長く通うことで気持ちが落ち込みやすいため、精神科同様にケアが重要となります。こちらの精神科看護師のお仕事帳を読んでおくと、精神科はもちろん透析で働く場合にも役に立つかもしれません。